ポリエステルは繊維内の空気が通る穴が比較的小さく、穴自体がないものもあります。また、素材本来が疎水性=水を吸わない性質で、吸水性や通気性があまりありません。そのため、繊維そのものが汗を吸収しているのではなく、繊維同士の間に汗を潜り込ませるような状態になります。ポリエステルの場合、潜り込ませた水分を表面に放出するため、肌面は快適に感じることができるのです。
しかし、汗の水分は生地表面に放出されても、汗の成分である塩分や脂肪分等の汚れは放出できず、繊維間に潜り込んだまま、残留してしまいます。
繊維の構造によっても落ちやすさは変わってきますが、残留した汚れは天然繊維と比べると通常の洗濯では落ちにくく、それを放置することで雑菌が繁殖しニオイの原因につながっています。