このブロックは画面サイズに応じてボタンの位置、大きさが変化する特殊なブロックです。PCサイズでは上部固定、タブレット、スマートフォンではナビゲーション部分が上部固定され、ボタン部分が画面最下部に固定されます。編集画面は実際の表示と異なります。プレビュー画面もしくは実際の公開ページでご確認ください。編集についてはヘルプ記事の「フローティングメニューブロックの編集」もご覧ください。

いつも快適に着用いただくための
化学繊維衣類のお手入れ方法

化学繊維とは・・・
繊維は大きく「天然繊維」「化学繊維」に二分されます。
「天然繊維」は綿やウールなど天然に存在する有機物から作られる繊維で、「化学繊維」は石油由来等の人工物や無機物から作られるものです。
化学繊維は繊維長や繊維の断面等を自由に加工でき、かつ生産しやすいため、多くの衣類に採用されています。

目次

   

ポリエステル素材のカットソー

スポーツウェアでは加工の自由度や高機能性を重視しているため、化学繊維に分類される「ポリエステル」素材が多く採用されています。
ポリエステルは高機能であるがゆえに、天然素材と比べると汗などによるニオイや汚れが比較的残りやすいですが、簡単なお手入れでニオイを取り去ることができます。
なぜポリエステルはニオイが付きやすいのか?

ニオイのメカニズム

ポリエステルは繊維内の空気が通る穴が比較的小さく、穴自体がないものもあります。また、素材本来が疎水性=水を吸わない性質で、吸水性や通気性があまりありません。そのため、繊維そのものが汗を吸収しているのではなく、繊維同士の間に汗を潜り込ませるような状態になります。ポリエステルの場合、潜り込ませた水分を表面に放出するため、肌面は快適に感じることができるのです。
しかし、汗の水分は生地表面に放出されても、汗の成分である塩分や脂肪分等の汚れは放出できず、繊維間に潜り込んだまま、残留してしまいます。
繊維の構造によっても落ちやすさは変わってきますが、残留した汚れは天然繊維と比べると通常の洗濯では落ちにくく、それを放置することで雑菌が繁殖しニオイの原因につながっています。
どうすれば、ニオイが落ちるのか?

お手入れ方法

そんなポリエステルも簡単なお手入れにより機能を損なわずにニオイを取り去ることができます。手軽にニオイを落とす方法から徹底的に汚れを落とす方法まで段階に応じてご紹介していきます!

● ご注意事項 ●
最初に、洗濯するうえでの前提ポイントをご確認ください。
1. 必ずウェアの品質表示(絵表示)を守ってください。特に洗濯桶のマークの中に書いてある数字、これは「その衣料を何度以下の水で洗ってください」という表記です。
2. 洗剤は「入れ過ぎず、少な過ぎず」必ず洗剤の裏面に記載の使用量を守ってください。洗剤を多く入れたとしても、汚れを落とす効果は決まっています。それどころか洗剤を入れすぎることで洗剤自体が落ちきらず、逆にニオイの原因になります。

Phase.1
一番手軽な方法
汗をかいたウェアは長時間放置せず、お湯で洗う
放置しないことはもちろん、お湯(目安としては40度)で洗うことで洗剤が水に溶けやすくなり、結果としてニオイや汚れが落ちやすくなります。
Phase.2
お湯洗いでダメなら…
お湯に浸けながら、洗濯用固形石鹸で臭いの気になる部分を揉み洗い
洗濯用固形洗剤でもみ洗いする際は、強くこすったりねじりながら洗うと生地を傷め、ウェアが長持ちしないので、もみ洗いをしてください。
Phase.3
徹底的に落とすときは
粉末の酸素系漂白剤でお湯で浸け置き後、もみ洗い
液体タイプの酸素系漂白剤よりもニオイや汚れが落ちやすく、大体のポリエステル素材に酸素系漂白剤をご使用いただけます。
 浸け置きした後は、浸け置きした中で十分揉み洗いして繊維に残っている汚れを外に出すようにしてからすすぎを行います。
*浸け置き時間は長すぎると生地を傷めてしまったり、浸け置きで浮き出た汚れが再び繊維に入り込む可能性があります。
逆効果となってしまうため、二時間以上は浸けないようにしてください。
Phase.2
お湯洗いでダメなら…
お湯に浸けながら、洗濯用固形石鹸で臭いの気になる部分を揉み洗い
洗濯用固形洗剤でもみ洗いする際は、強くこすったりねじりながら洗うと生地を傷め、ウェアが長持ちしないので、もみ洗いをしてください。
上記の処置をしたあとはしっかりすすぎ、汚れと洗剤をしっかり落としてから、洗濯機や手洗いで通常通り洗濯してください。
その際には柔軟剤は使用しない方が良いでしょう。ポリエステル特有の優れた付帯機能が損われたり、衣類に残った柔軟剤がニオイの原因になることがあります。


このように、ちょっとした意識付けで衣類の快適性はもちろん、より長持ちします。
面倒な工程はないと思いますので、是非実践してみてください!
   

撥水素材

撥水(はっすい)とは・・・
よく耳にする「撥水」と「防水」は似ているように思われますが、期待できる効果には大きな違いがあります。
撥水(機能)とは、生地表面で水分を弾く機能です。
生地の表面をシリコンやフッ素などで撥水コーティングする加工方法と、生地に使用される糸自体に撥水コーティングをする加工方法があります。この加工をすることにより、水分がコロコロと玉状になり転がり落ちて生地自体が濡れにくくなります。
 一方、防水(機能)とは、生地の裏側まで水を通さないようにする機能です。 そのため、撥水の生地より水の侵入を防ぐことができ、強い水しぶきや、強い雨でも水を通しにくくなっています。
なお、撥水及び防水は永久的に効果が持続するものではなく、撥水はコーティングが落ちた時、防水は生地が摩耗したり劣化したりするとその機能が損なわれます。
防水機能をうたう商品でも、その防水性を高めるために、その多くは撥水機能を付与しており、
このコーナーでは、撥水性をもつ商品についてのお手入れ方法をお伝えします。

お手入れ方法

撥水は、水分を防ぐ力が防水より弱く、撥水加工された素材の効果も永久的に持続するものではないため、撥水機能が落ちてきたと感じたらお手入れをする必要があります。
難しいと思われがちですが、実は簡単に撥水性を蘇らせることができるのです。
お手軽編
日常のお手入れ
手軽にできるお手入れ方法として、アイロン等の蒸気を撥水加工されている面に噴射します。(*1) 
そうすることで不安定になった加工表面が安定し、撥水性を取り戻すことができます。
保管方法は、収納袋が付属している場合でも、その袋には入れずハンガーにかけて保管しましょう。
保管場所はこまめに換気し、除湿剤を置くなど湿度に注意してください。

※(*1) 高温の蒸気を生地に直接噴射すると、生地が異収縮を起こす可能性があり、表面がシワになる恐れもあります。
薄手のタオル等を敷いて、その上から低温のアイロン掛けを行ってください。
洗濯編
Step.1
洗う
使用する洗剤は、市販の撥水・防水製品専用が望ましいのですが、通常の洗剤でも問題ありません。
水温は、目安として40度以下のお湯で通常洗いをします。 柔軟剤は入れないようご注意ください。
柔軟剤が衣類に残ることで、透湿機能や撥水機能が効かなくなってしまいます。 すすぎは必ず2回行い、しっかりと汚れを落とします。
脱水はシワの原因となる為、短めに設定しましょう。

Step.2
干す
直射日光は避け、陰干しを行ってください。
長時間直射日光に当たることで、生地の劣化や変色、日焼けを起こし、結果的に撥水の効果も薄れてしまいます。

Step.3
保管前に…
ウェアにごみや汚れがついていないことを確認してから、市販の撥水スプレーを撥水面に噴射してください。
撥水スプレーには通気性が無くなってしまうものがあります。通気性をあまり損なわないものを選ぶようにするとよいです。
至近距離でスプレーすると、効果にムラができる恐れやスプレーの跡が残る場合があります。
スプレーは50cmほど離して噴射することをお勧めします。 その後アイロンの蒸気を当てると効果はさらに上がります。
(なるべく室外で行うことをお勧めします。室内で行う場合には、必ず換気するようにしましょう)
 
※撥水スプレーには「乾燥してから吹きかけるタイプ」「濡れた状態で吹きかけるタイプ」「つけこむタイプ」など、様々なスプレーがあります。
ご使用の前に、使用方法をご確認の上、適した工程でご使用ください。
洗濯編
Step.1
洗う
使用する洗剤は、市販の撥水・防水製品専用が望ましいのですが、通常の洗剤でも問題ありません。
水温は、目安として40度以下のお湯で通常洗いをします。 柔軟剤は入れないようご注意ください。
柔軟剤が衣類に残ることで、透湿機能や撥水機能が効かなくなってしまいます。 すすぎは必ず2回行い、しっかりと汚れを落とします。
脱水はシワの原因となる為、短めに設定しましょう。
● ご注意事項 ●
・お湯の温度は目安を記載しています。お手入れ前にウェアの品質表示を必ずご確認ください。
特に、洗濯桶のマークの中に書いてある数字は「その衣料を何度以下の水で洗ってください」ということを示しています。
・弊社より推奨している洗剤や撥水スプレーはありません。 使用する撥水スプレーの使用方法を必ず事前に確認し、注意事項や使用方法に従ってご使用ください。
・撥水スプレーの種類によりウェアにスプレー跡が残ってしまうため、あらかじめ目立たない箇所で試してからご使用ください。
通常のお手入れに加えて、ひと手間かけるだけで撥水性の効果を持続することができます。
結果的にウェアの長持ちにつながりますので、是非皆様も日ごろのお手入れと撥水効果が薄れた際にお試しください。